専門研修プログラム
泌尿器科の魅力
社会的なニーズが高い診療科
泌尿器癌のうち前立腺癌は、男性が発症する癌の第1位(2018年)となっています。超高齢化社会を迎え、泌尿器疾患を患う患者さんは増加傾向にあり、泌尿器科医のニーズは高まっています。疾患の治療のみならず、患者さんのQOLの維持・向上にも大きく携われる非常にやりがいのある診療科です。
女性患者さんも増加しており、全国的に女性泌尿器科医も年々増えています。当講座も女性医師が活躍しています。
内科的・外科的両面からのアプローチ
泌尿器科は泌尿器の悪性腫瘍から良性疾患、男性生殖器系、女性の骨盤底疾患にいたるまで広い領域を扱います。
泌尿器科は内科と外科の両面性をもち、診断から治療までを一貫して対応でき、患者さん全体を診ることが出来る点が魅力です。
治療法の進化が著しい領域
泌尿器科は、ロボット支援手術などの手術手技と薬物療法や放射線治療が著しく進化しています。
手術は低侵襲化が進み、内視鏡、腹腔鏡、ロボット支援などバリエーションが豊富で最新テクノロジーが活用されています。悪性腫瘍に対する放射線治療もIMRTやシード治療など放射線科と連携した治療が行われています。また、ホルモン療法、化学療法、癌免疫療法など幅広い薬物療法にも対応しており、個々に応じた治療戦略が求められ、非常に専門性の高い領域となっています。
本プログラムの特徴
4つの病院で多種多様な症例を十分に経験できる
基幹施設である昭和大学病院とともに、同等の機能をもつ連携病院として昭和大学藤が丘病院、昭和大学横浜市北部病院、昭和大学江東豊洲病院と密に連携しています。
どの病院においても十分な症例数を経験することができ、 4つの病院を定期的にローテーションすることで、泌尿器科専門医に必要な知識や技能の修得することが可能です。
切磋琢磨し合える雰囲気と指導熱心な上級医
自主性と個性を重んじた医局運営を行っており、フレキシブルな研修が可能です。近年、入局者が増えており、若手医師も多数在籍し、活気のある医局となっています。若手同士で切磋琢磨できる雰囲気もありながら、指導医が17名(4つの附属病院合計)おりますので、都度、上級医に相談しやすい体制があり、不安なく学べる環境となっています。
地域医療・地域連携の充実した経験
いくつかの地域中核病院と連携しており、周辺の医療施設との病診・病病連携の実際を経験することができます。
指導医のもとで地域の住民の高齢者の排尿管理など泌尿器科的管理に寄与することはもとより、重症症例を的確に判断することにより高度機能病院へ速やかに紹介する診断力を養います。
大学院進学も可能
専門医取得とともにほぼ併行して学位取得も可能にするプログラム(大学院進学コース)も併設しており、短期間での専門医取得と学位取得の両方を可能にしています。
1週間のスケジュール例
昭和大学泌尿器科専門研修プログラムでは bed-side や実際の手術での実地修練(on-the-job training)に加えて、広く臨床現場での学習を重視します。具体的には以下のような項目を実施します。
1 週間の具体的なスケジュールを以下に示します。
学位取得
泌尿器科専門研修プログラムでは 研修開始時から大学院 コース
を選択することができます。研修1年目から 大学院へ入学し研修を同時に行うことが可能です。大学院の基礎的共通科目の学修は午後5時以降と週末に受講します。
なお、数年間臨床研修した後に大学院に進学したり、大学院に進学しなくても泌尿器科専門医取得コース終了後に大学病院や関連病院に勤務しながら学位を取得することも可能です。
研修施設について
連携研修施設
昭和 大学泌尿器科専門研修プログラム に属する連携研修施設は以下の8施設です。
専門研修プログラムの相互連携施設
全国各地のプログラムと相互連携をもち、 地域医療の研修 を充実させています。
岩手医科大学泌尿器科専門研修プログラム 、川崎医科大学泌尿器科専門研修プログラム、沖縄県泌尿器科専門研修プログラムとはお互いに連携施設となっており、全国各地域での専門研修が可能となっています。