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尿路結石に対する砕石治療
尿路結石は一般的には4mm以下の結石は自然に排石(尿と一緒に出る)される可能性が高いため、痛みの緩和や排石を促すための薬物治療を行います。
しかし、自然排石が難しい結石に対しては体外衝撃波結石砕石術(ESWL)や内視鏡治療が選択されます。
体外衝撃波結石砕石術(ESWL)
体の外から衝撃波を当てて結石を割る治療です。割った石は尿と一緒に排石させます。
この治療は外来治療も可能ですが、排石までに時間を要すことがあります。結石の位置や大きさ、硬さによっては内視鏡による治療の方が効果が高い場合もあります。
経尿道的結石砕石術(TUL)
内視鏡を使用した治療で、尿道から内視鏡(結石のある部位によって硬性内視鏡または軟性内視鏡が選択されます)を挿入して、尿管や腎の結石をレーザーを主とした砕石装置で砕石します。
ESWLと異なり、破砕後の結石片は体外に取り出すことが可能です。
全身麻酔での治療になるため、入院が必要となり、入院期間は4~6日程度になります。
軟性内視鏡
軟性内視鏡
経皮的結石砕石術(PNL)
内視鏡を使用した治療ですが、TULと異なり、2cmを超えるような大きな腎結石に対して行われます。
背中の皮膚に小さな穴をあけ、内視鏡を挿入し、腎臓の結石を砕石し取り出します。
比較的大きな結石でも砕石片を体外に取り出せますが、腎臓に穴をあけるため出血のリスクもあります。
最近では、PNLとTULのそれぞれ単独では砕石困難な大きな結石に対しては、両者を同時に行う経皮・経尿道同時内視鏡手術(ECIRS)を行っています。
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